MRイメージング(MRI)装置とは

■ 事故で頭を打ったときなど、CT 検査をした経験のある人は多いはず。脳や全身を輪切りにして画像化するエックス線 CT(Computed Tomography:コンピューター断層撮影)は、臨床画像診断に革命をもたらしたといわれます。ところがその上をいく画像診断装置として期待されているのが MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)です。

CTとMRIの違いは。

■ CT は人体を横断する一平面に対し、いろいろな角度からエックス線をあて、得られる情報をコンピューターで再構築して画像にします。一方、MRI はエックス線を使わないので被爆することがありません。造影剤を使わずに血液や体液(胆汁や膵液)の流れを画像化することができますから副作用もありません。また、エックス線 CT のように画像が骨に邪魔される(骨によるアーチファクトがある)ことがなく、脳や脊髄その他の軟部組織がきれいに描出されます。

■ エックス線 CT など従来の画像検査ではものの形を見て診断していますから、病気が進んだ状態でないと見つからないことも多く治療も難しいのですが、MRI なら病巣部分の形だけでなく代謝産物の量(濃度分布)や分子の運動状態などを知ることができます。たとえば、脳梗塞では形の変化として現れる前に脳細胞の新陳代謝の異常が起こります。これを画像化することができますので、発症早期の診断、治療が可能となります。